Home トピックス SUNFFケーブル
低漏洩磁束ケーブル
SUNFF(サンエフエフ)ケーブルの開発について
 太陽ケーブルテック株式会社(以下「太陽ケーブルテック」)は、このたび、外部への漏洩磁束を大幅に減少させた移動用ケーブルを開発しました。
 従来、50Hz, 60Hzの電源周波数領域や直流域での周囲への漏洩磁束を減少させるには磁気シールド材でケーブルの外部を覆うなどの対策が必要でした。しかし、金属板または金属箔を磁気シールド材として用いてシールドを行う場合、電源周波数領域や直流域で効果を発揮するには板厚が大きくなり実用的なケーブルを作成するのは困難でした。
 本開発ケーブルは、導体配置を分割形にするという改良を加えることで磁気シールド材を用いない非シールド構造で漏洩磁束を減少させています。2心22㎟の導体を用いた従来ケーブルとの比較では、ケーブル近傍の漏洩磁束は10分の1に減少しています。磁気シールド材によるシールドでは大電流域で磁気飽和が発生し、シールド効果が減少する欠点を有していますが、本製品では磁性体を用いていないことから原理上磁気飽和が発生せず、大電流域においても漏洩磁束抑制効果を維持できます。
 太陽ケーブルテックは本製品について、可撓性と漏洩磁束抑圧を両立させたケーブルとして、特に大電流が必要とされる用途やクリーンな電磁環境が求められる医療用機器用ケーブルとしての需要を見込んでいます。
 将来的には移動用ケーブルのみならず固定用配線用ケーブルへの適用も想定しています。
 なお、環境負荷物質規制に関する物質は使用しておりません。
【開発背景】
電力用ケーブルからの漏洩磁束が問題となる用途において単相電源に広く用いられている対撚り構造ではケーブル近傍における漏洩磁束を完全に抑圧することは困難でした。
このため、漏洩磁束に対する対策が必要とされますが、磁気シールドを用いることなくケーブル構造の改良により低漏洩磁束を実現しました。
【特徴】
1. 外径、重量が従来の対撚ケーブルと同等
2. 漏洩磁束を従来の1/10以下に抑制
3. RoHS規制をクリア
【仕様】
1. 導体サイズ 2㎟から 38㎟まで
2. 定格温度  当社標準品に準ずる
3. 難燃規格  当社標準品に準ずる
【用途】
・電源周波数および直流領域での大電流用途
・FA 機器
・医療用機器
・自動車充電用
などを想定
【特許関係】
関連特許出願中
SUNFFケーブルの効果
漏洩磁束密度
従来型のケーブル SUNFFケーブル

2C×22㎟

22㎟+4×5.5㎟
従来型のケーブルでは、ケーブル近傍で大きな漏洩磁束が存在することがわかります。SUNFFケーブルでは漏洩磁束がケーブル近傍においても従来型のケーブルと比較して1/10以下に押さえられています。